

ギャンブル好きの両親から育児放棄された少女時代。
心の傷を深くする中で自殺未遂まで経験したひとりの女性は、容姿を気にするあまり、醜形恐怖症や対人恐怖症に陥り、3年間ひきこもりの日々を送ります。
そんな女性が、自分を変えたい一心で美容整形に望みを託しました。新しい自分を見つけることができたのでしょうか?

その生活は完全に昼夜が逆転しています。朝、シャワーを浴びてソファで就寝。昼すぎに目覚めた後は部屋にこもりきりで、外へ出るのは午前二時を過ぎてから。人の多い昼間を避け、真っ暗な道で深夜のウォーキングを始めます。こもりきりの毎日の中で、唯一の外出でした。
「毎日が本当につらい。地獄ですね…。早く抜け出して、楽になりたいです」

この状況を打開するためにミユキさんが選んだ方法。それが美容整形でした。「もちろん美容整形だけで生まれ変われるとは思いません。でもそれをきっかけに、新たな一歩を踏み出したいんです」実の親とは縁を切っているミユキさんにとって唯一の理解者であり母親代わりである叔母も最初は反対していましたが、ミユキさんの決意に背中を押してくれました。
今回、手術を受けたのは、目と鼻、そしてあご。まず「目頭切開」を行って目を幅広く大きくし、「埋没法」で二重まぶたのラインを作ります。次は『レディエッセ』と呼ばれる骨に近い成分が含まれた注入剤です。このレディエッセを鼻とあごに注入して高さや形を整えます。こうして、約1時間の手術が終了しました。

そして1か月後。ミユキさんは大きな変化を遂げていました。
きれいな二重ラインの入ったぱっちりした目元。高くスッと通った鼻筋。シャープなあごのライン。顔全体が華やかで明るい印象です。そして容姿以上に大きな変化を、彼女はつかみ取っていました。「3年ぶりに仕事を始めたんです。デパートの受付なんですが」
これまで他人の視線をさけ続けてきたミユキさんが、大手デパートで受付の仕事を始めたというのです。「先日職場の同僚と仕事帰りにお茶して帰ったんです。それがもう、うれしくてうれしくて!」
手術を受けてからわずか1か月、ミユキさんの生活は大きく変わりました。以前は真夜中に行っていたウォーキングも、今は明るい時間に。色とりどりの風景の中を歩くことで、今まで見えなかったものが見えるようになった、と喜びをかみしめます。つらい日々を越えて出会えた、新しい自分と新しい世界。「もう大丈夫!とは、まだ言い切れないけれど…」と笑いながら、ミユキさんは明るい未来へと踏み出していきました。